……ひつようはある。
私が、いやだから
[――だから、嫌だ。
此れが奇跡な訳があるか。これは罪だ。堕落だ、神さまへの裏切りだ。もう天に羽搏けぬのだと翼を震わせた。舌打ちをする相手にびくっと肩が震えた。何か、怒っているような。
何か――、こわい。>>12]
…っ、べりあん
[お願いだから。
涼し気な顔に反して、メレディスの顔は歪む。大きな声で泣きわめきたかった。でもまだ天使としてのプライドがそれを拒む。ぽかぽか陽気の下にもう戻れなくても、それでも。神さまへの信仰は捨てず
暴れ続け、拒み続けようとして]