人狼物語−薔薇の下国

471 overlap memory/重なる絆(続)


尉官 カスパル

――訓練室――

[一発目、弾は大きくそれていく。]

 肩の力を抜け。足を少し開け。
 高さは眼の高さで――ん。

[指導を入れてもカシムの体から緊張が抜ける事はなく、彼は何度撃っても本来貫くべき箇所を撃てはしなかった。>>24
カスパルは銃を握るカシムの手ごと握りしめ、訓練の中止を伝えると、彼の手から銃は取り上げて代わりに頭の上に手を置いた。]

 撃てないなら構わない。
 撃たずに済むにこした事はない。
 お前はあまり向いていなさそうだしな。
 だが、撃てないのなら撃たれるような事はするな。

[拒否されなければカシムの頭の上に置いた手を動かし、撫でる。彼が望むならば守ろうと思ったのは、弟に重ねたたからか。
部下への責任感だろうか。
それとも、見覚えがある気がする容貌の所為だろうか。]

(25) 2017/02/09(Thu) 22:55:01

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