ああ、それと。
もし、何らかの事情で動けぬようになった場合は、問答無用でこちらに送り返すので、その心算でな。
[それは笑顔でいう事なのかと、突っ込みの飛びそうな事をさらりと告げて]
討伐の任である以上、危険と隣り合わせは必定……しかし、命を捨てられては私も困る。
皆、無茶しいに無茶をする、と言われぬよう、心がけてくれ。
[冗談めかした口調で言う、その言葉の意は容易くは伝わらぬかも知れないが。
ようは、
必要事項の伝達の後、幾つか言葉を交わす事もあったか。
ともあれ、それらが一段落した所で、少しずつ強まる陰気を辿り、出立する事となるのだが──]