― 神代の遺跡 ―
[答えを返した自分に、青年は一瞬、年齢不相応とも見える眼差しを見せた>>21。
それに違和感は覚えたものの、そもそも出会いからして普通でない青年が見た目通りの存在でないことは、なんとなく察せられたことで]
おう。
ひとまず、お前の言う通りにしたらいいんかな。
……つーか、まず、何て呼べばいい?
[見た目から言っても恐らく年上の相手を、お前呼ばわりもないものだと思い、今更ながら訊ねる。
相手の返答を受けつつ]
俺はハンスだ。ハンス・ドーレス。
んで、こっちのごついやつはリュスト。
[名乗りの後、鋼色の三角竜の首を叩きつつ、そちらの名も告げる。
相手の白銀竜の方を見れば、どことなく申し訳なさそうな顔をしているようにも見えた*]