─0日目・AM11:00・エントランス─
へえ、素敵な名前なのに。
[何の気なしに反復した相手の苗字。あまり芳しくない反応>>22が返って来ようと、不快になることも、好きではない理由を訊くこともせず、そういうこともあろうと受け入れた。しかし、"普通"という言葉には不思議そうに首を傾げて]
へえ?皆ちゃんとしてるんだね。僕にとってはこれが"普通"。
[何事もその日の気分次第で生きている自分にしてみれば、願書の内容を思い出すことは数か月前の朝食のメニューを思い出すのと等しく難しい。士官学校では"普通"らしく振舞うためにもこれからは日記でも付けようか。そんなことを考えながら、差し出した手に感じる柔らかな圧をしっかりと握り]
仲良くしてくれるの?そうしたら、損はさせないよ。
僕は魔物と仲が良いんだ。
魔科学研究に必要な素材があれば、取ってこさせてあげる。