― 月の舞台 ―[濡れた肌に、水ならぬ気の流れが触れているのを感じる。 全身から海水を滴らせながら、蛇身の下面で床を捉えて身を支え起こした][そしてゆっくりと目を開き、召喚師の姿を瞳に映して] ――……あ、……[声の出し方を確かめるような、小さな感嘆が漏れる。 視線は一度、彼の者が追う背の翼に吸い寄せられ、それから正面に戻って] あなたが、わたしを呼んだの……?[僅かに見上げるようになりながら、確かめるように問いを発した*]