[ その日はなんだか人気があった(!)。
先に話しかけてきたのは淡い髪色。 ]
ええ、おかげさまで。
暁の国はこんなにも平和よ。
[ 雲一つない青空。空には鳥が舞い、
街ゆく人はこんなにも楽しそう。
あたしだってこんなにも、上機嫌。 ]
ふうん?王宮で絵を……?
あたしは、リーゼロッテ・チェンバレン。
この春から王国軍の士官候補生として
軍に配属になったの。
[ それが目の前の彼女にとって >>16
誇らしいことなのかはともかくとして。
少なくともあたしは、胸を張って答えたわ。
それにこんなに機嫌が良かったんですもの。
いきなり現れた通行人に対しても、
すぐに名乗ってしまったあたしは………
………どうなの、かしらね。 ]