― セミヨン川北岸 ―
じっとしているのはつまらない。
[主より返る声>>13に、僕たる娘は臆する様子もなく言い切った]
ん、わかった。
良さそうなのはできるだけ、斬り飛ばさないようにする。
[前へ出る事への許しといつもと変わらぬ言いつけ>>14に、頷きと共に返すのはやや物騒な物言い。
『荷運び』の命が下される様子には、軽く視線をそちらに向けるに止める。
主に雇われているという人間たちへの興味は薄い。
一度、見た目で舐めてかかって来た数人を再起不能寸前にしてからは、向こうからも距離を置いているようだが。
娘としては自分の邪魔をされず、かつ、言いつけを果たす上で必要な力が得られれば十分だからその辺りは気にする事もない]