[館の門の前、辺りに人はいないようで]
[少し周囲を見渡したのちにそっと門へ手を伸ばす]
門兵を置かないなんて…不用心な屋敷ですわ
[見た目に反して力を入れずともその門は開いた、まるで少女を招き入れるように]
[邪魔な眼鏡を押し上げ久しぶりに結った髪を軽くいじる]
まったく、こんな脅すような招待状…趣味がいいとは言えませんわね
[手元の封筒へと視線を落とす]
でも……もしも勝つことができたのなら…
[門の奥、見える扉へ視線を向け歩みを進める]
[別にすべての望みが叶うなんて信じたわけではない]
[それでも、もし、手に入れることができるのなら…]
[そっと扉を開いき玄関へ足を踏み入れる**]