[彼を庇った理由を突然問われ、困ったように小首を傾げる。] ……どうして、かな。ゲオルグさんを狙ったのがセルウィンさんだったから…かな。どんな出来事があったってゲオルグさんはセルウィンさんのたった一人のお父さんで…[そこまで言い連ね、はたと止まり]――――…うん、お父さんだから。[最後まで自分の思いを隠そうと思ったが。きっと何処かで生きていると信じている父親を、ゲオルグに重ねたのだと大雑把ながらに告げた。*]