それを知るために、君は兄上に…───[毒を盛ったのか、と。問いを続けかけて、生じた違和感に一度口を噤む。視線が落ちる。ゆる、と首を振る動作は緩やかに口を開いて] …────、……しているよ、いまも。[一度瞳を閉じる。瞼の裏に映るのは翠の瞳、憎悪と絶望を映したような──…]