……いつか、先。 我《オレ》が真なる唯一の願いを抱いた時に。 それを、実現させる道を拓く権利を望む。[姿見えぬ管理者に向け望むのは、いつか、本当に求めるものに気づいた時に、そこへと至る道を得る事。結果ではなく、その過程を確実に掴めるように、と。ある種曖昧な──けれど。先を求めて進み続ける幻燈師にとっては、それ以外にはない願い。それに、月なき空に笑うような声が響いた。*]