なーん…
[しばらく見つめた後、気が済んだかのようにぴょんと台から折りて、
テオの足元へと擦り寄れば、なにかおやつでも希望するような声を上げたのだったか―]
― そして、>>22 ―
(おばあちゃんのはこ)
(おばあちゃんのはこ! ザッカやにあったはこ!)
[挨拶もそこそこに、テオにそのとおりだというようににゃあと鳴いた。
いくらか背中がきらきらときらめいて見えたことだろう。
箱を探し当てると、]
にゃー…
[希望の詰まった箱に、悲しみをすべて仕舞いこんでしまおう。
そしてまた、ふたをするのだ――――甘い甘い恋人たちの調べのために―]