[遠く、私の後ろから小さな歌声>>*91>>*92が聴こえてくる。
風に遮られ、途切れ途切れのそれが何を歌っているのか、私には解らない。
けれどその音色はとても優しくて、温かで。
まるで、今私が収まっているクレスの腕の中の様だったから、自然と頬がより綻んだ。
そんな私へと落された柔らかな口付けの後、彼からの問いかけ>>21に表情を改めて]
あぁ、貴方にはやはり解るんだね。
会ったよ。『銀月の奏者』に。
言伝も、預かってきた。
[そう言って、奏者からの言葉>>*60を伝える。
眉を下げる様子には、私からは何も言えず苦笑を浮かべるのみで]