国の使い捨てなのは俺もお前も、他の奴らだって同じだ。 そんでも―――― 俺にとっては、欠けちゃ意味がねえものだ。 生きる理由だって、剣振るう理由だって、ずっと、昔っからそれだけだ。 先に死んだら殺すぞ。[瞬き一つで命散らす戦場だ。口約束など無意味でも、言わずには居られずに。ベリアンの視線の先を追えば彼の手がある。>>613己の手を、ぱしりと音立てて重ねた。いつかのように*]