[聲は囁くと言うよりも、細く悲しく。銀嵐にヨアヒムまで掻き消えるのではと思うほどだった]…………。[食事と言うより儀式のように粗食する姿>>17に無理をさせたと判っていても。彼にとってはとても大事な日になった筈だ]………私を…怨むか?[覚束ない足取りを見送って、錆色の狼も食事に入る。能力を持つ血と肉を喰らうが、その顔だけは傷付ける事無く血潮を舐めるだけに留まった]