これよりは天の奇跡、 その奇跡を不遜にも穢そうというならば、 …… 命を以て、購うが良い。[ただ。 言葉の間にも下級天使らは、人の子を撃ち落とし続けている。 それを見捨ててゆけと、優美なる声は告げるのだ。 六枚の翼が眩く背に広げられる。 いっそ慈悲深く人の子らに命を下して、 大天使は胸に下げた首飾りへと指先を触れた。*]