[ 一瞬、視界が暗く陰ったが、龍牙は確かに煌めく暗黒を貫き、引き裂く。男を呑み込もうとしていた部分は、ぼたぼたと液体と化して床に落ち、やがて色を喪い透明な水のように変化してから蒸発した ][ しかし、削られたのは僅かな部分、唸りあげる流動体の本体は、まだその形を大きく変えることもなく、しかし、怒りを感じてでもいるように、大きく震えた** ]