敵艦に単身で乗り込もうという猛者に失礼は出来ん。それに万一があっても、皇帝扶翼官殿と刺し違えるなら本望ってものだ。俺は先に来客室に居る。丁重にご案内してくれ。それと副長、用意して欲しいものがある。「何でしょう?」この艦の設計図の写しを一揃い。至急来客室まで届けさせてくれ。[ 言いつけられた副長が息を飲む気配がした。が、その命令に異を唱えることは既に諦めたようで、疲れたような了解の返事だけが返った ]