人狼物語−薔薇の下国

328 鳥籠の服従試験


元軍人 ディーター

[マリーの白魚のような手を取って。
左手の薬指に嵌めたのは、白詰草で編んだ指輪だった]

 …――――初めてお前に逢った時から、好きだった……

 自分の過去を考えれば、
 到底抱いてはいけない思いだと。

 気持ちを殺して、お前を鳥籠から逃がす事だけが、
 自分のなすべき事だと、判っていたはずなのにな……

 気が付けば、自分が色々と押さえられなくなっていて。
 正直、マリーの記憶がずっと戻らなければ良いと、
 そう願った事さえある。

[それは、贖罪にも似た告白で]

(24) 2015/05/01(Fri) 01:32:44 (goza)

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