待ってください。 その前に、手当が先ではありませんか。[つい先刻の、返った手応えを忘れてはいなかったから。移動の前に刃が掠めた傷と、柄が打った箇所の手当をしてから移動するべきだと主張する。幼い頃の手合わせにも繰り返したやり取りだとは今は私しか知らないことで。いつも彼が根負けして治療を受けるまで引き下がらなかったことを知るのも、私だけだ**]