─ 前夜 ─
[食堂は閉店までいつも以上に盛況のままだった。
疲れているのは皆同じだからと閉店作業も普段通りにこなした後、少しだけ風に当たろうと外に出ると]
…お?
何、お前んとこも忙しかったみたいだな。
[向かいの宿前に友が丁度立っていたので、お疲れ、と手を振り歩み寄る。
が、友からは、忙しかったのは事実だけどという微妙な肯定。
何でも明日の防衛についての有志の集まりに加わっていた>>8と言う友に、あぁ、と得心が行く。
営業中にクレステッド達が交わしていた話が周囲にもしっかり伝わっていることもそれで知れて、疲れてるなんて言ってられないなと胸の内で呟いた後]
ってことはお前は遊撃側か。
せいぜい足引っ張らないように気ぃつけろよ。