[教会から持ってきたものを取り出して包みを開ける。中から出てきたのは、魂の公正さを測る大天使ミカエルの持つ剣を模したとされる小ぶりなアゾット剣。神の下された審判を伝えられる者として叙聖を受けた際にもらった儀式用の飾り剣だ。鞘の上からそっと剣を撫でた。このアゾット剣を実際に使う日など来ないでほしい。そう願わずにいられない**]― 回想・了 ―