― 集会場 ―[板壁の前、堪え切れず涙をこぼしていたところに、背後から足音が近づいてきた。 顔を上げれば、そこにあったのは木こりの青年の姿>>13] イェンス、くん……。[膝を着いて話し掛けられたのは、こちらを励ますような言葉。 けれど何らかの確信を持ったように語られる言葉に、ひくりと肩が震える] 『人狼』が、存在する? あなたまで、そんなこと……。[信じられない、という思いの方が強い。 けれどイェンスの表情や人柄から、嘘を言っているとも考えられず]