―0日目・AM11:15・中庭―
そうでしょうか?
功績さえあげてしまえば、好きにしていいとも聞こえますが…。
[――まだ選択肢があるのだから良いじゃないか。――
そんな言葉は心に留めておきつつも、彼>>22はまだ恵まれてる方だと感じる。
自分には選択肢なんか無かったのに…と、八つ当たりをしてしまいそうな程だ。]
うたた寝…ですか?
いいえ、遠慮しておきます。
どこで教官が見てるかも分かりませんし…それに私はもう少し館内の把握もしたいので、ここで失礼させていただきます。
[相手の誘いを断り、立ち上がれば軽く頭を下げてから扉の方へと歩き出した。
扉に手を掛けてはふと何かを思いつき、魔力を離れた場所に集中し繊細に練り上げ、相手の傍らに氷の枕を作り上げてみせた。]
宜しければどうぞ。
[柔らかな笑みを送り、その場から私は離れた。**]