[湯柱のもとへ投げた檜の桶が即座に返ってきた。>>19もうひとつ、手にした桶で受け止める。カコーン、といい音がして、桶は跳ね返って湯に落ちた。] しきたりというより条件反射かな。 溺れていたのでないなら良かった。 以前はよく、仲間と海に飛び込んで、誰が一番、高くまで波しぶきを上げられるか競ったぞ。 こんな浅いところで試してみる気はないが。[風呂場ということを差し引いてもよく通るいい声の主だと感じ、顔をみてやろうと近づいた。]