―回想―
[領主のご子息と初めてあったのはいつの頃だったか。
いずれラモーラルの領主となる存在]
ほっほっほっ。初めまして。ウォーレン・コリドラスと申します。
[自己紹介をする場面で変に取り繕うこともせず、領主の息子だからということで媚を売ることもしなかった。
将軍という役職による、実直や厳格さ、または威ではなく飄々とした笑いを浮かべながら特徴的な髭を弄る姿は奇異の目で見られることは多く、彼>>0:282もまた多分に漏れなかったようだ。
見定めるような不敬もなく、健やかにそして立派に成長してもらいたいという願い程度。それも傍にフォスターが着くならば問題にならないだろう。
よってその頃はなんの疑いもなく自然と、主である領主と並び仕えるべき存在であると認識していた。
そう、理由などいちいちなく自然と受け入れる存在であった。]