人狼物語−薔薇の下国

389 ルー・ガルー戦記 8 〜海峡攻防戦〜


ウルケル海軍中尉 シロウ

[父の死の際。オルヴァルの戦。
父の知り合いであったゲオルグに、頼み込んだ。
このまま戦わせてくれ、と。
まだ戦いは続いている。父の意志を継ぎたかった。
「もっとも医療の必要な場所で医療を」。

思えば、二十歳程度の若造が、随分と思い切った願いをしたものだ。
医術の腕前も、今と比べれば笑うものだ。

従軍する事の許しを得て、安堵のあまり座り込んだのを覚えている。
役立たずは軍から去る事を要求されるかと思っていた為に。

あとは必死。ただ、必死だった。
命を守る力。命を救う力。
望むのはそれだけで。]

(24) 2015/11/02(Mon) 21:31:06

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