― 湖上 ―[湖のごく一部を足場として凍らせながら、少年に近づいたが。問われた事と、近づいて気がついた気配に目を細める。]――ええ、そうよ。数年ほど前に代替わりしたばかりだけど。私の名は、フランツィスカ・クラウゼヴィッツ・フォン・ツィゴイナー。この蒼い狼はフリスよ。……あなたは、何者?[一通り名乗った後に、少年に問いを返す。少年の紅い瞳に微かにのった好奇な色に気づいたのは、契約者を乗せている蒼狼のみ**]