― 朝 宿屋 ―
[雪が降っているから、放射冷却がない分気温は高めだが、それでも自分には十分過ぎるほどの寒さの中で目覚める。
着替えて冷たい水で顔を洗うと、真っ先に談話室へ足を運び、暖炉に薪を入れて部屋を暖めた。続いて玄関へ向かい、外に出られるように、あるいは誰かが来ても大丈夫なように雪かきをする。]
さて、次は朝食の準備を、と。
[ひとりごちながら厨房に顔を出せば、既にヨアヒムがスープを作っていた>>14。]
おはよう、ヨアヒム。
悪いね、レジーナさんが出かけているから手が足りなくて。助かるよ。
[スープを差し出されたら、ありがたく頂く。外で体を動かしたあとなので、温かい食べ物が心地よく胃袋へ染み渡った。]