此度の遠征については、大筋では聞いているかと思う。異様な陰気の増大……四凶やら四罪やらほど大きくはないが、それに準ずる規模の『何か』が動いている。我らが務めは、気脈の廻り辿り、彼の陰気を鎮める事。それを為す事で、乱れし陰陽の理を正しく均す。……相応、危険も伴う事となろうが、皆の働きに期待する。[静かな口調で、改めて状況を説明した後、一つ、息を吐いて]