[それから、兄さんと呼ぶイェンスにギギギと首を向ける]『損害なし。エネルギー微量回復。 パーティの効率の為に必要行為であったと提言する』[しかし口は開かず。無機質な音声ばかりが肩にのっかっている水晶玉から出た。 そこに人の温かさはなく、心配、という人の心の理解に到達に至っているのかは謎であった。 しかし、これでも随分マシになったのである。 魔物もろとも人間も攻撃しかねん一時よりは。]