― プラメージ王国軍野営地 ―[見渡した顔の中には見知ったものも在りはしたが、こちらから声はかけず。>>21姿勢を正して周囲にも声かけをするその様子だけを目に留めて、あちらは彼に任せても大丈夫そうかと視線を外す。さざめきを起こした程の不安は己の言葉でどれ程抑えられたかもしれぬが、これ以上に言葉を重ねるは愚だと判じてこの場を去ろうとした。聲が届いたのは、その刹那]どうした、ギィ。司令官殿に無茶振りでもされたか?[一旦足を止め、どこに在ろうと届く聲を先に返した*]