― 祭の後:首都ブラバンド ―
そろそろ先発で向かった方々が、シュビトに着いた頃でしょうか。
[動きやすい装束に身支度を整えながら、巫女姫が呟く。
次に赴くのは祭祀ではない。ほんの少しの長旅だ]
反政府活動など、嘆かわしいこと。
なるべくなら事を荒立てることなく収まって頂ければ
宜しいのですけれど。
[鎮圧部隊の後続として、王府が繰り出す増援。
その旗頭となっているのが巫女姫だ。
王府としては、鎮圧部隊だけで事が済むとも思っており、
この増援は、シュビトの集会に乗じて浮き足立つ
周囲諸侯や国民への心理的な圧力を兼ねている]