人狼物語−薔薇の下国

144 クルースニク、襲来!


神子 アデル

―城へと至る獣道―

[>>18"普通の女の子に見えるんだがね"
この作戦を指揮する青年の言葉に、ユーリアへと視線を向ける。

そうだ――彼女は笑わない。

 教会の中庭や聖堂で見かけるたびに、いつもどこか遠くを見ているような瞳でいる彼女に、気が付けば顔も思い出せない母を重ねていた。
 聖女と呼ばれていた母も、こうやって怒りもせず、涙も流さず、微笑み1つ浮かべることのない人形のような人だったのだろうか――と。]

(24) 2014/02/16(Sun) 21:48:33

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