[ "おじさん"の蹴りを交わして、
後ろに飛び退る傍ら、かちり、と
なにか――金属でも弾くような音が>>21
聞こえたような気がしたが気にする余裕はなく。 ]
[ にんまりと笑みを浮かべたその直後。 ]
[ ――――――パァン。 ]
[ 乾いた金属の破裂音が空気を震わせて、
咄嗟に振り向いても――間に合わない。
肩口を掠めた熱の痛みに学者は眉をぎゅっと寄せるけれど。
立ち止まっていては格好の的であるのは理解している。 ]
ッ……ふ、 。
何をワケのわからないことを言っているんだい
僕は 僕だよ――おじさん。
[ 口答えを彼>>22に返しながらも、
詰められた距離を右後ろに床を蹴ることで避ける。 ]
[ そこに誰が居るのかは見なくとも分かっていた。 ]