あの建物は……なんだろう、
東の方で見たなんかの神様が祀られてる建物に……似ている?
[広大な空から地へと降り立てば、考え込みつつ辺りを見回す。
視野に限りはないが興味は尽きず、
とはいえやがてはヴェルと同じものを見ることになった。
彼の声に気付いて島の方を見たかたちだ>>19]
ヴェル……なんというか、さっぱりしてるね?
[それからヴェルの方を見る。
自らを――否、自分たちを越えていった者を見やる横顔にはやわらかい笑みが浮かんでいる]
んー、まあ……それは、わたしもそうなんだけど。
でも、……よかったの? 願いのことは。
[そういえばここに至るまで、ヴェルの願いについては訊かずに進んできたことに気付いて。
ささやかに問いかけた]