[彼の側を、声そのものが通り過ぎる(>>20)。
ウェルシュも通り過ぎていったろうか。
……そして最後に訪れた者。
彼が待ち望んだ者は、彼が待ち望まぬ姿にて、その前に姿を現す。]
…………シルキー?
[姿はそのままで、翼の色のみが違うシルキーが、そこに居た。
しばし、茫然自失で、彼女を見据え……]
………どうして………
………だれよりも天使らしく、まっすぐであったはずの君が………どうして………?
……なぜだ、シルキー………
[普段の彼からは想像も付かないような細い声で。
それは問いかけというよりは……嘆きの言葉に、近い]