[続かない言葉の先を、追うことはしない>>5:414
咄嗟にベリアンを助けようとしたことに後悔はない。
けれどカレルを殺したくなかったのもまた事実で、
矛盾する状況の中に矛盾しない願いは未だ存在をする]
…けどあいつ、俺の弟子だから、
[思う。彼は何を思っていただろう、と。
脳裏に浮かぶのは空色の瞳の笑顔ばかりで、少し、唇の端が歪んだ]
あんまこうしてると、笑いそうだなあ…。
[そう思わないかと、苦笑する視線を向こうに投げる。
あの彼が、いつまでも嘆かれることを喜ぶという気がしない。
恨んで怒るという気も、しない]