怪我人入れるから使い方教えろって指示出した!
待て、直ぐに確認するから――大丈夫だ、そっちになってる。
[ノーマルのコールド・スリープモード、メディカル・コールドスリープモードの操作の違いなど分からなかったから、体感ホログラフを使わなければ手が付けられなかったことだろう。
その後も、カークが口にした単語は何一つ分からなかったが、指示されるままにホログラフ・カルテにどうにか入力を終える。
音声でも復唱させたから、間違えた入力がなかったかは、カークの耳にも届いただろう。
程なく、メディカル・アームが稼働を始める]