― 天上宮・楼閣 ―うわ ……![これまで相手していた妖のものよりゆうに倍近くの大きさのそれ――酸與の姿は、威圧感を伴ってカサンドラの前にあった。僅かな放心から立ち返らせてくれたのは、カスパルの声。>>12戦意は消えておらず、大太刀握る様子からも力は失われていない――が]危難を感じたらすぐ退いてください……![というかいざとなったら退かせる。そこまで言いかけて結局やめたのは内緒である]