― 世界樹・待機場 ―
[アイリ、ベルティルデが渦の向こうに消え。
他の面々も治療を済ませて、しばらく経った頃。
響いた声に、思わず顔を上げた]
あれ、神官長……なのか?
[思わず疑問形になったのは、その口調が今までと随分違っていたから>>20。
それが素だとは知らぬものの、ただ切羽詰まった状況をその声から感じて、緊張した面持ちで聞く]
『混沌の王』……。
[結界を破ったという言葉からも、それが強大な敵であろうことは知れる。
しかし、こちらの陣営も皆、勇者として覚醒を果たした者たちばかりだ]