[本当にそうなのだろうか?
伝えられていたなら、もっと早く来られたのでは?
疑問は、ひとまず胸にしまい。]
『それで……後悔するくらいなら脱落しろと、鎌を振った。
本来なら貴方はそこで、首を落として脱落するはずだったわ。』
え……
[彼らを繋いでいた感情が何か、まではわからない。
けれど、強い信頼で結ばれていた事は、これまでの二人の様子から読み取ることくらいはできた。
初めて会ったときから、自分には入り込めない絆が、あるように見えていたから。
自分がサシャを脱落させたこと、中途半端に後悔を表したことへの怒りが、彼にそうさせたのだろう、そう解釈した。]