― 回想・>>10の刻 ―……いえ、知らないならいいわ。[そう言ってはぐらかした。自分から話題に持ち出したものの、今真実を告げるのは酷な気がして。あの少女に手を出さないと決めたのなら、尚更だった]こんな小さな村に暗殺者が2人も居たら、堪らないわ。明日には村が滅びるわよ。[互いの深刻な表情を解すように戯けてみせた。相棒を独り残して、向かうは少女の泣く教会>>7]