‥‥‥ありがとう。
わかった、私達どこまでも一緒よ。
[その涙で理解した。アイリ一人を残して逝くことが、彼女の願いではないから、本当に全てを諦めなければならないとき‥二人の運命は二人で片を付けなければ、どちらか一人でも欠けてしまった私達には、殺戮者としての未来しかないのだから。
少しの間、抱擁を交わしていたが、どちらともなく体を離すと‥]
アイリ、少しだけ待ってて。
[急いでリビングへと行くと、認めたのは両親に向けての短い手紙。今生の別れとなると思うと、自然とペンを握る手が震える。それでも何とか書き上げ、丁寧に二つに折るとテーブルの目立つ位置に置く。]
お待たせ。‥‥この子はここに置いてはいけないわ、とりあえず運び出しましょう。
[最後まで両親に迷惑をかけるわけにはいかない、ソフィヤの死体を担ぎ上げるとあいを伴って外へと出ようか。]