[ 手掛かりを捜し始めた頃。
準備が整ったディークが第二エリアへと戻る時。]
それは僕からもだよ。
ディーク君も気をつけて。
前にも言ったけど、無理はしないようにね?
……今更だけど、相当にやばいことになっているようだから。
[ 気遣いに礼を言いながらも、同じ言葉で注意して。]
早く落ち着いて約束のお茶でもしに行きたいけど
……いつになるんだろうね。
[ はぁ、と溜息を付きながらも苦笑し、去る影を見送った。
せめて彼は無事でいて欲しい、と改めて思う。
怪我もせず、病にもならず。
こうして考えると、健康というのは本当に尊いものだと。
──似たような実験の被検体であることは露知らず。
命の暴発を抱えている彼と
ガルーへの進化の暴発を抱えている差の。]