ぐっ!
[ 更に勝っていたのはエドルファスの「目」だ、例え鎧の弱点を知っていたとしても、どんな名剣士でも激戦の最中に正確に鎧の継ぎ目を狙うのは難しい。だが、エドルファスの平原の民としての目は常識を超えて、それを着実に捉え、腰の継ぎ目から鋭い刃の先端が肉を裂き、鎧の外まで朱を溢れさせる>>2:474 ]
やって、くれる…!
[ 鋭い痛み、だが、まだ、それに負けることは出来ない ]
まだまだーっ!
[ 雄叫びめいた声と共に、己の腰を裂いた刃が振り抜かれた先、エドルファスの背を追う形で、逆手に剣を揮うが、風のような素早さに応じるには、刃を向け直す暇は無く、剣の腹での殴打の形となった// ]