まあ、…なんだ。 誰のだったとしても、床に転がしとくのは惜しいってね。 此処に置いておいた方がマシだろうと持ってきたわけだ。[人によっては、ギター一つ床に転がしたままでもとそんな風に思う輩がいるかもしれないが、少なくともダーフィトは、誰かの遺した物を無碍に扱うなどということは出来なかったのだ。] そういうわけだ。 もし、アンタがギターも取り扱えるのなら、偶にでいい。 扱ってやってくれると嬉しい…、ああ、そうだ。[ギターの話を切って、思い出したようにダーフィトは続けた。]