……そうか。
その姿のままじゃあ、洞窟にすら入れないしねぇ。
[会うにつれて減じ行く生気>>22は男も薄々気付いていた。
故に荷が重いと言う意味も何となく理解する。
それに関しては別の理由を口にすることで他へは悟らせぬようにして]
それは構わないけれど……。
あそこ、とてつもない何かが居る気がするんだよねぇ。
2年前、魔物が溢れた後に探ったことがあるのだけど、
洞窟前に設置されたポータルから魔物が現れているのに加えて、
洞窟の奥から異様な気配がした。
相応の準備が必要かも知れない。
[元より取りに行く心算はあったから、老竜の言葉には是を返す。
ただ、それを行うに危惧することもあったから、それも老竜には伝えておいた]