― 自室前廊下 ― ……なにかしら……。[仕事柄、香りには敏感であったから。 扉を開けた途端、その空気に混じるものに強烈な違和感を覚えた][隣の部屋の扉が開いている>>15。 ここは確かローゼンハイムの部屋だったはずだ。 扉を開けたままどこかへ行ったのか、なんて、何かから目を背けるような思考で考えて] ローゼンハイム、さん……?[そろりと、扉の向こう側を覗き込もうとする*]